500歳児日記

エンタメだいすき

映画「さかなのこ」の感想

映画『さかなのこ』は「ギョギョ!」と語尾につけ、トラフグの帽子をつけている方でお馴染みのさかなクンの半生を俳優ののんさんが演じた作品。監督は『子供はわかってあげない』や『南極料理人』などを手掛けた沖田修一さんで、雰囲気がなんだか似てるなあって思ったらエンドロールを見て驚きました。

映画館で見たかった作品だったのですが、近くでやっておらず泣く泣く見るのを見送った映画でした.最近Netflixに加入し、まさかあるとは思わずみつけたときには嬉しかったです。しかも最近最寄りの水族館の年パスを購入し、魚の美しさを昔よりも感じ取る機会も増えたなあ…と無理やり運命のように感じて観てみることにしました。

 

感想

好きなものを貫くことって難しいし、なかなか理解を得られないこともあるよなあって途中観ていてつらく感じることがありました..でも作風だからか、俳優のちからかなのかわからないんですけどうまい具合に緩和されているように思いました


実際のところ、ミー坊はお父さんや弟には理解を得られていなかったのではないかと思います。(成長した後にミー坊とお母さんは同居していたが、父親と弟の姿は見えなかったため)「魚ばかりではなく勉強もしなきゃいけない」と、ミー坊が寝静まったと思われる時間に両親が話すシーンが印象的でした。好きなものは好きでい続けてもいい、でも勉強をしないといけないと教えるのも一つの愛だしなあって。ずっと母親はミー坊の魚好きを否定することを一度もしませんでしたし、それどころか外の世界を見るように助言するシーンも見えてお母さんの強さを感じました


好きなものに一直線で、性別なんてなくて「さかなのこ」だからこそ冒頭の小学生の頃の話は観ていて「普通の人」とミー坊が違うことが描かれているシーンに歯がゆさを感じました.普通なら男女の仲やゲームとかに興味を持つ頃かもしれませんもんね。それもあって、ミー坊が不良とのつながりの話ですごい温かな気持ちになって思わず笑みがこぼれました。魚好きなのを受け入れてくれる人もちゃんと他にもいるんだなあって。しかも、ミー坊が大人になったあとも不良だった籾山が、ミー坊との出会いから寿司屋を開いていたり、ヒヨがミー坊にフォーカスを当てた番組を制作していたり、地続きに関係があったからこその将来が描かれているのも好きでした。

 

不思議な雰囲気の映画だし、2時間超えなのでなかなか気軽に見れない作品かと思います。でも観終わると不思議と温かな気持ちになりますし、もっとお魚さんのことを知りたいっていう気持ちにもなりました。次のおやすみになったら水族館へ行って、大きなタコを見たいな

 

最後に水族館で見たセンジュナマコちゃん

センジュナマコ

触覚みたいな場所も足らしいです。ナマコっていう名前がついてるけど、ナマコっぽくない。ぷにぷにしているのか気になります。